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視覚障害支援に関する新型コロナ関連情報サイト

視覚障害支援に関する新型コロナウィルス感染症関連情報サイトをご紹介します。新しい情報を入手できた時には随時更新するよう心がけます。

堺市立健康福祉プラザ
全国いろいろなところで飛び交う視覚障害支援に関する情報を、丁寧にまとめてくださっています。たくさんの情報を確認することができます。

中野泰志先生(慶應義塾大学)ウェブサイト
新型コロナウィルス感染症による外出制限下での視覚障害のある子供達の学びを支える情報源
視覚障害のある小中高校生の学びを支える情報を集めて公開してくださっています。自宅学習に必要なデジタルの教科書の提供、学受験の準備、また、自宅でできる運動等などさまざまな情報が公開されています。中野先生は「視覚障害学生のオンライン授業を支援する会」という有志の会を立ち上げ、視覚障害のある学生のためのアクセシブルなオンライン講義についての情報もまとめてくださっています。

日本視覚障害者団体連合
日視連 新型コロナウィルスホットラインのご案内
全国の視覚障害当事者および視覚障害関連施設等から、新型コロナウイルス感染症に関連した問題や要望を広く集めています。それらを日視連が取りまとめ、国や関係機関に対し改善を求めるよう要望するそうです。

全日本視覚障害者協会
新型コロナウイルス感染症による影響を受け、仕事・収入が大きく減った人または失った人への支援策をまとめてくださっています。

日本歩行訓練士会
新型コロナウィルス感染症による影響が、訓練業務にどのように現れているのかを調査しています。

NPO法人 タートル
在宅勤務について、主として事務職等の立場で就労する視覚障害者がどのような状態にあるかを把握するため、緊急アンケート調査を実施しました。その結果と、視覚障害者が在宅勤務を行う上で求められる情報アクセシビリティーに関する要望・提案をまとめています。

視覚リハビリテーション実施のガイドラインは?

新型コロナウィルスの感染者数が落ち着きを見せていますが、現在の視覚リハビリテーション(以下、視覚リハ)の実施状況はどのようになっているのでしょうか? 日本歩行訓練士会は、「新型コロナウィルス対策による訓練業務への影響について」ということでアンケート依頼をされています。

実施している関連期間、自粛していたけどそろそろ再開しようかと考えている関連機関、それぞれあると思われます。視覚リハを提供する際、新型コロナウィルスに感染しないまたは感染させないため、どのようなことに注意すべきか、ガイドラインはないものかと探してみましたが、残念ながら見当たりませんでした。もしかすると、各関連機関には設置されたガイドラインがあるけれども、それを公開しているわけではないということかもしれません。

しかし、インターネットを検索してみると、視覚リハを提供する関係者にとってかなり参考になるガイドラインを既に示している専門家団体がありました。

当日、訪問する前、通所いただく前に、国立感染症研究所が示した「濃厚接触者の定義」に、視覚障害のある方、訓練士の両方が合致しない時間を過ごしていたかを確認する必要があります。また、厚生労働省が示している「新型コロナウィルス感染症についての相談・受診の目安」にあるような症状を、やはり視覚障害のある方、訓練士の両方にないことも確認しなければなりません。同居する家族などにも、同様のことを確認する必要がありそうです。

実際に視覚リハを提供する時には、日本理学療法士協会「新型コロナウィルス感染症への対応について」にある「理学療法士としての新型コロナウイルス対策(私の経験から)」「理学療法士のためのCOVID-19感染予防対策動画」、また訪問リハビリテーション振興財団「新型コロナウィルス感染症対策ガイドライン(初動対応マニュアル)」はかなり実践的で一読必見の価値があります。視覚リハを、訓練士が安全に提供したり、視覚障害のある方が受けたりする場合にも、感染予防策として実施すべき内容だと思いました。

訓練士が安心して視覚リハサービスを実施できるよう、また視覚障害のある方も安心してサービスを受けられるように、予防策をわかりやすく示すことは重要だと思います。どこかで視覚障害に関連する専門機関が視覚リハ実施のガイドラインを公開してくださると、他の機関でも参考になると思うのですが。ご存知の方は情報提供いただけましたら幸いです。

今だから買い物はガイドさんに代行を依頼できる

今しばらくは自粛要請が続きそうですね。

自粛要請に応えて、自宅待機できるだけの備えはあしますか? 医薬品、食料品、日用品など、自宅に在庫があることを確認してください。もし、不足しているものがあったても、移動支援サービスを利用してガイドさんと一緒に買い物にでかけなくても良いことに今はなっています。それは、ガイドさんが単独で買い物代行することを認めると、各自治体に対して厚生労働省は連絡しています。いつもの同行援護事業所に、買い物代行についてまずは問い合わせてみてはいかがでしょうか?

視覚障害者の買い物代行容認 厚労省、全国の自治体に連絡
(2020.04.30 共同通信社)
厚生労働省 新型コロナウイルス感染症に係る障害福祉サービス等事業所の人員基準等 の臨時的な取扱いについて(第5報)[ PDF ]

もし、自宅で一人で過ごさなければならない状況にある視覚障害のある人は、そのことを家族、友人、近所の人、ケースワーカー、ケアマネージャーなどに伝えておくことも必要です。自宅に一人でいる自分を気にかけてくださる人がいるというだけで安心できるのではないでしょうか。

新型コロナ感染対策のためのいいにくいことは先に共有しよう

新型コロナウィルスへの感染を防止するため、視覚障害者も支援者もそれぞれが取り組むべきこがあると思います。それは誘導歩行中であっても変わりません。おそらく、感染対策には、お互い共通した部分がある一方で、各対策に関する認識の違いもあるかもしれません。後になって、ああしてほしい、こうしてほしい、と思っても、それはとても言い出しにくいかもしれません。ならば、感染対策に関するそれぞれの考えや要望をお互いが認識して誘導歩行に臨めるよう、事前に打ち合わせしておくのが良いのではないかと思います。

例えば...
  • 必ずマスクをしてください
  • 咳やくしゃみをするときはマスクを外さないでください
  • 手袋を着用してほしい
  • 眼鏡(伊達眼鏡でも)、サングラス、遮光レンズ、花粉症用ゴーグル、サンバイザー、アイシールドなど、目に入るかもしれない飛沫対策をしてほしい
  • 定期的に手指用毒や手洗いをしてください
  • 公共交通機関、公共の場所など不特定多数の人が集まる場所へ行った後は、必ず20秒以上の手洗いを行ってください

その他には...、誘導歩行の合間の過ごし方についても打ち合わせしておくのも良いと思います。
  • むやみに荷物に触れたり、荷物を持ったりしないでください
  • 誘導歩行中以外の待機の時は換気の良いところに案内してください
  • 長時間の滞在の時には社会的距離を保って近くにいてください
  • 向かい合って大声で話をしないでください
  • マスクを外さなければならない食事をともにすることはできるだけ避けてください

新型コロナウィルスへの感染を心配しなくて良いのなら、相手に嫌な印象を与えることばかりですね。でも今は必要なことだと思います。言葉で伝えるのが難しければ、紙に書いて渡しても良いですし、誰かを介して伝えてもらうのも良いですね。感染対策に関して最初に共通の認識を得ることは、お互いが時間を一緒に過ごすからこそ重要なことなのではないかと思います。

新型コロナ感染に配慮した誘導歩行体験

南アフリカ歩行協会の注意事項にあった誘導方法を、簡単に試してみました。今回は、一本の平たい棒の両端を、支援者役と視覚障害者役の2人が片側ずつ握って歩いてみました。

COVID19 Coronavirus O and M Update 22 March 2020
SAFETY PRECAUTIONS RELATED TO BASIC SIGHTED GUIDE SKILLS REGARDING THE COVID-19 VIRUS [ PDF ]

これにはいくつかの理由があります。

南アフリカ歩行協会の注意事項には、折りたたみ式の白杖の両端を支援者と視覚障害者がそれぞれ握るとありました。しかし、白杖は路面を探ったり、いろいろなものを手で触れる代わりに白杖で触れるなど、清潔なものとはいえません。

また、支援者と視覚障害者の上腕に、それぞれベルトを巻きつける方法は、支援者が歩行を停止したり左右どちらかに曲がった時、視覚障害者が気づきにくいかもしれません。もしかすると、支援者が停止しても視覚障害者はすぐに止まれないかもしれませんし、支援者が左に曲がっても視覚障害者は直進してしまうかもしれません。

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下の左側は「誘導の基本姿勢」の写真、中央は30 cmの一本の平らな棒の端を支援者役と視覚障害者役が片側ずつ握って立った写真、右には50 cmの平らな棒を握って立った写真を示しました。30 cmの棒はいつもの基本姿勢よりは支援者役と視覚障害者役との距離を得ることはできますが、もう少し離れたい気もします。50 cmの平たい棒を使っても、国立感染症研究所が示す濃厚接触者の定義を十分に満たす距離を保つことができません。しかし、これ以上に離れると棒がとても長くなり、周囲の人との接触もあり得るかもしれません。そこで50 cmの棒を試すことにしました。


実際に体験してみた感想です。

支援者役と視覚障害者役の2人が握る棒の長さを50 cmとしました。たったこれだけの長さですが、視覚障害者役を体験した時、支援者役と一緒に歩いている感覚がとても少なく不安でした。いつもよりもゆっくり歩いて、危険に備える必要があると感じました。

平坦な道で実施すべき方法だと思いました。小さな段差がある場合には、必ず立ち止まって視覚障害者に確認してもらう必要があると思います。階段では、視覚障害者に1人で昇降してもらう必要があると思います。

左右に角を曲がる時、滑らかな軌跡で誘導されると方向が変わったのがわかりにくく感じました。支援者には極端に方向を変えてもらった方が、棒から伝わる動きがわかりやすくなるのではないかと思われます。

停止や方向を変える時には、こまめな声かけをいつもの基本姿勢以上に行うことが必要だとも感じました。

ここまでのことはこの方法に慣れるまで、危険のない平坦な道でじっくりと練習する必要性があると思いました。

また、支援者に多くを任せて歩くのではなく、視覚障害者自身も自主的な安全確保をしながらでないと実施できない誘導方法だと思います。今回の誘導方法の場合、白杖をただ持って歩くだけでは不十分です。下の写真に示したように、白杖を短く持って足元を探りながら歩く(Short Cane Technique)ことも必要だと感じました。白杖を使って歩くことに慣れている視覚障害者ほど、実施しやすい方法であるかもしれません。


今回体験した方法は感染対策として完璧ではありません。お互いの距離は不十分、視覚障害者にある程度の白杖を使った一人歩きの経験も要求されるかもしれない、もしかすると階段では手すりを握る必要がある、何より不安を多く感じる誘導方法です。新型コロナウィルス感染への不安は、いつまで続くかわかりません。感染に配慮した誘導方法について、みんなで知恵を出し合って検討、また改良を続けなければならないと思います。

南アフリカ歩行協会の新型コロナ感染防止に配慮した誘導歩行に関する注意事項を紹介

新型コロナウィルスへの感染防止の観点から、視覚障害者の外出支援サービスの利用が困難になっていると聞きます。視覚障害者が支援者に誘導されながら歩く時、支援者の肘を軽く握ったり肩に触れることで、お互いの接触を保つ必要があります。しかし、これでは新型コロナウィルスへの感染防止に必要な距離を保てません。実際にこうした理由で、事業所から支援者の派遣を断られた視覚障害者もいらっしゃるそうです。以下の記事を参照してください。

視覚障害者の外出支援、コロナで不足…ヘルパー誘導「距離」保てず
(2020年4月27日 読売新聞)

3月下旬、日本国外では同様のことがすでに問題視されていました。アメリカの Orientation & Mobility Specialist や視覚障害者で構成されるメーリングリストでは、南アフリカ歩行協会から新型コロナウィルスに関する誘導歩行時の安全上の注意がすでに投稿されていました(PDFファイルです)。その内容を簡単にご紹介します。

## 英語に自信ありません。
## 各自で必ず原文を読んで確認してください。

COVID19 Coronavirus O and M Update 22 March 2020
SAFETY PRECAUTIONS RELATED TO BASIC SIGHTED GUIDE SKILLS REGARDING THE COVID-19 VIRUS [ PDF ]
  • 折りたたみ式白杖を折りたたんでそれを介してまたはベルトを使用して基本姿勢とする。
  • 折り畳まれた白杖の両端をガイドと視覚障害者が握って歩く。(先日投稿した記事にある桂 福点さんが実演されていた方法と少し似ていますね。)
  • ベルトの場合は、両者の上腕部に結び付けて歩く。
  • これは提案であって、決定は視覚障害者にある。
  • 両者とも手袋を着用する。
  • 状況に応じて視覚障害者はガイドの上腕や肩の上を掴むこともある。

他に注意として以下のようにあります。
  • 定期的な手指消毒や手洗い
  • 咳やくしゃみをする時は口や鼻を覆う
  • 顔、目、鼻、口に手で触れない
  • 公共交通機関利用後、公共の場所、スーパーマーケット、クリニックなどへ行った後は、必ず20秒以上の手洗いを行う(車内、敷地内では消毒液など使用して消毒)
  • 視覚障害者は自分自身の隔離を検討する必要がある(医薬品、食品、洗浄剤の在庫が自宅にあることを確認のこと)
  • 家族、友人、近所の人に自分が孤立であることを伝える

新型コロナウィルスによる感染拡大を防ぐため、外出せずに自宅にいることが重要です。それでも、通院など緊急性の高い用事、災害時の避難などの場合には、できるだけ接触を避けながら支外出支援を受ける方法を検討しなければなりません。

しかし、実際のところは、これが良いとおすすめできる案は浮かびません...。

新型コロナ感染への視覚障害者の不安を落語で

新型コロナウィルスへの感染に対し、視覚障害のある人がどのような不安を抱えているのかを、上方の落語家である 桂 福点(かつら ふくてん)さんが落語でわかりやすく、しかも面白く解説してくださっています。視覚障害のある人も、新型コロナウィルスに感染した視覚障害のある人を受け入れる機関の人も、是非に一度はご覧ください。対策を検討する上で参考になる落語だと思います。

この難局を、みなさんのアイディアで乗り切りましょう。

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私を検査につれてって〜視覚障害者の不安、わかりますか?〜
https://youtu.be/x7Mv8hpV9zA

ポイントは3つ

1.移動支援の問題
 視覚障害のある人も移動支援をしてくれるガイドさんも、移動支援が濃厚接触になることを不安を感じている。

2.不慣れた環境での生活への不安
 もし視覚障害のある人が新型コロナウィルスに感染していたら、病院やどこかの施設、つまり普段の生活環境とはまったく異なる不慣れた環境でしばらく生活しなければならない。

3.体温測定の問題
 視覚障害のある人の中には、体温計で測定した数値を読めない人もいる。隔離先では毎日自分で体温を測る必要があるが、音声出力可能な体温計が準備されているところはほぼない。

これらに対し、福点さんは解決方法の提案をされています。

移動支援の問題については、新聞紙を丸めて棒状にして両手に持ち、ガイドさんと視覚障害のある人が前後に並んで電車ごっこをするかのようにして歩くことを実演しています。注意しなければならないことは、この方法は平坦な道でしかやっちゃだめだよ、ということです。これとよく似た方法を、南アフリカ歩行協会が提案しています。こちらも参考になると思います。
https://www.omasa.org.za/wp-content/uploads/2020/03/COVID19.pdf

不慣れな環境での生活、体温計の数値を読むことについては、スマートフォンを使ってテレビ電話をして、部屋の様子を説明してもらったり、数値を読んでもらうなどしてはどうかと提案しています。なので、それができるような準備をしておいてはどうかと提案していました。

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