視覚障害者の外出支援、コロナで不足…ヘルパー誘導「距離」保てず
(2020年4月27日 読売新聞)
3月下旬、日本国外では同様のことがすでに問題視されていました。アメリカの Orientation & Mobility Specialist や視覚障害者で構成されるメーリングリストでは、南アフリカ歩行協会から新型コロナウィルスに関する誘導歩行時の安全上の注意がすでに投稿されていました(PDFファイルです)。その内容を簡単にご紹介します。
## 英語に自信ありません。
## 各自で必ず原文を読んで確認してください。
COVID19 Coronavirus O and M Update 22 March 2020
SAFETY PRECAUTIONS RELATED TO BASIC SIGHTED GUIDE SKILLS REGARDING THE COVID-19 VIRUS [ PDF ]
- 折りたたみ式白杖を折りたたんでそれを介してまたはベルトを使用して基本姿勢とする。
- 折り畳まれた白杖の両端をガイドと視覚障害者が握って歩く。(先日投稿した記事にある桂 福点さんが実演されていた方法と少し似ていますね。)
- ベルトの場合は、両者の上腕部に結び付けて歩く。
- これは提案であって、決定は視覚障害者にある。
- 両者とも手袋を着用する。
- 状況に応じて視覚障害者はガイドの上腕や肩の上を掴むこともある。
他に注意として以下のようにあります。
- 定期的な手指消毒や手洗い
- 咳やくしゃみをする時は口や鼻を覆う
- 顔、目、鼻、口に手で触れない
- 公共交通機関利用後、公共の場所、スーパーマーケット、クリニックなどへ行った後は、必ず20秒以上の手洗いを行う(車内、敷地内では消毒液など使用して消毒)
- 視覚障害者は自分自身の隔離を検討する必要がある(医薬品、食品、洗浄剤の在庫が自宅にあることを確認のこと)
- 家族、友人、近所の人に自分が孤立であることを伝える
新型コロナウィルスによる感染拡大を防ぐため、外出せずに自宅にいることが重要です。それでも、通院など緊急性の高い用事、災害時の避難などの場合には、できるだけ接触を避けながら支外出支援を受ける方法を検討しなければなりません。
しかし、実際のところは、これが良いとおすすめできる案は浮かびません...。