見えにくさの相談会59 開催報告

日本点字図書館の正面入口写真です。

開催日:2016年12月17日(土曜日)
場 所:日本点字図書館
時 間:10:00 - 16:00
相談希望者:6名
相談対応者:3名

2016年12月17日(土)に本年度第4回目の「見えにくさの相談会」を日本点字図書館で開催しました。

相談は、男性4名、女性2名の合計6名でした。年代的には、30代1名、40代1名、50代2名、60代2名となっていました。身体障害者手帳の所持状況では、2級3名、3級1名、5級1名、不明1名となっており、身体障害者手帳未取得の方はいらっしゃいませんでした。

今回の相談会でも、相談時のプライバシー保護のため、相談に使用する部屋を二部屋用意し、相談者の方にはそれぞれ別々の部屋で相談を受けてもらいました。

今回の相談では、歩行全般についての相談、白杖の選び方と使い方に関する相談、音声デイジー図書の利用に関する相談、パソコンを利用した就労に関する相談、などがありました。

白杖の選定と基本的な使い方についての相談をご希望だった方の中には、事前に日本点字図書館用具事業課で実際にいろいろなタイプの白杖を試しながら丁寧に説明してもらったという方もいらっしゃいました。結局その方は、相談の内容を白杖を中心にしたものから、生活全般についての相談を中心にご相談になりました。

東京都以外から相談に来られた方も複数いらっしゃいました。同県内に視覚リハビリテーション施設はあっても、相談希望者の居住地は管轄外であるなど、生活や仕事の状況改善に苦労されているということでした。そうした中で相談に来られ、歩行技術を学んでいただいたり、新しい補助具の情報を共有したりしました。地方での詳しい状況はわからないのですが、せっかくある県内のリソースを利用できないこうした状況が少しでも緩和されてほしいものです。