見えにくさの相談会48 開催報告

開 催 日:2014年2月1日(土)
場   所:日本点字図書館
時   間:10:00 - 16:00
相談希望者:9名

2013年度第5回「見えにくさの相談会48」相談会報告

2014年2月1日(土)に本年度第5回目の「見えにくさの相談会48」を日本点字図書館で開催しました。

今回の相談会では、事前に10名の予約があったのですが、当日お一人の方がキャンセルされ、結果的には、男性4名、女性5名の合計9名の方が相談にお見えになりました。

居住地域別では、都内の方が3名、埼玉県の方が3名、神奈川県の方が1名、千葉県の方が1名で、さらに、愛知県名古屋市の方で、都内のホテルに前泊して参加された方が1名いらっしゃいました。

年代的には、20代が2名、30代が1名、40代が2名、50代が1名、60代が1名、80代が2名となっていました。

身体障害者手帳の所持状況では、1級が2名、2級が1名、4級が1名、5級が1名、となっていて、身体障害者手帳未取得の方が約半数の4名となっていました。

相談の内容としては、日常生活での不便さを解消するための工夫、歩行の不安や白杖の選び方、基本的な白杖操作について、ルーペ等補助具についてなどがありました。

特に、身体障害者手帳未取得の方の場合には、担当の眼科医に将来的な視力低下の可能性を指摘されていたり、最近視力が徐々に低下してきたことを自覚するなど、見え方が日々変動する中で、将来的な視力低下に不安を抱えている方が多かったように思います。

視力が低下してきたときにでも対応できるように、具体的なルーペや拡大読書器の機種を紹介するというよりは、ロービジョンルームなどの情報を提供する方が現実的かも知れないと感じました。

また、周囲の人たちに自分の「見え方」を理解してもらえず、誤解を受けることが多い、ということでした。そこで、「弱視者問題研究会」のメンバーが、自分自身の見え方を周囲の人に理解してもらうための手がかりとして自ら作成した「私の見え方紹介カード」(編集・発行:弱視者問題研究会、1997.6)を紹介したところ、「私がかねがね周囲の人に伝えたかったことをわかりやすく的確に表現してある」と、とても感激されていました。